初心者が『FiLMiC Pro』を使って美しい映像を撮影する方法

iPhoneのカメラは今さら言うまでもなく写真や動画(ムービー)が綺麗に撮れます。ぶっちゃけた話、映画・CM・ドラマだって撮影することもできます。ちなみに、「トラフィック」や「オーシャンズ11」などの作品で知られる有名なハリウッドの巨匠スティーブン・ソダーバーグ監督の新作も、iPhoneのみで撮られたそうです。

かといって、iPhoneの標準カメラアプリを使って撮影したわけではありません。なぜなら細かい設定ができないため、さまざまな場面で思い通りの画作りができないからです。今回紹介するFiLMiC Proを使えば、その問題を払拭することができます。

ちなみに、FiLMiC Proはモバイルフォンのビデオ撮影アプリで、プロのモバイルビデオクリエーター向けに作られたもの。プロ向けと聞くと設定が難しいんじゃないかと思ってしまうかもしれないが、今回はフレームレート(FPS)などの話はおいといて、これだけ設定しておけば大丈夫!といった観点で初心者向けにまとめてみたい。

『FiLMiC Pro』の使用上の注意点と設定方法

露出とフォーカスはオート設定

露出は丸(左)・フォーカスは四角(右)

露出は外側・フォーカスは内側(この状態がオート)

初心者にとって露出やフォーカスを撮影場面でいちいち設定するのは面倒です。なので露出とフォーカスの設定はオートにしておくと良いです。タップすると白枠がセンターに寄って大きくなります。ただし、この設定にした場合、暗いところから明るいところに移動した場合、露出がオートで変化してしまいます。なのでFiLMiC Proに慣れてきてからでいいので、タップして露出を固定(白枠が赤枠になる)してください。映像により安定感が生まれます。

Log V2ではなくFlatに設定

最上段の右から2つ目のFlatを選択

撮影後にカラーグレーディングする際に適したモードはLog(Log撮影)ですが、これにすると映像にノイズ(白い細かい点)が入りやすくなります。なのでFiLMiC Pro初心者の方は「Flat」にしておくことを強くお勧めします。編集時にノイズを消すのはほとんど無理ですから。

手ぶれ補正を設定

一番左側の一番下が「手ぶれ補正」

視聴者にとって映像の縦揺れは目の疲れに繋がります。特に歩きながら撮影する時には「手ぶれ補正」は必須です。より安定した映像を撮影するためにジンバルを購入するのも良いかもしれません。私はFiLMiC Proに対応している「DJI OM 4」を使っています。

オートホワイトバランス(AWB)を固定

オートホワイトバランス(AWS)をオレンジ色に設定

撮影中に色温度が変わらないように固定する。初めは一番右下の「AWB」が水色になっているので、これを2度タップしてオレンジ色に変えること!オレンジ色にしておくと録画が開始された瞬間にホワイトバランスが固定される。

まとめ

今回紹介した設定にしていれば、かなりいい動画が撮影できるはずです。私がそうでしたから。以上、初心者が『FiLMiC Pro』を使って美しい映像を撮影する方法、という話題でした。


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