2024年の今シーズンにおいても、多くのMLB選手が高額な年俸で移籍する様子が見られました。特に、サンフランシスコ・ジャイアンツは目を見張るような動きを見せました。
昨年のサイ・ヤング賞受賞者であるブレイク・スネルを2年間で総額6200万ドル(93億円 / 1ドル150円換算)で獲得し、その投手陣の深みを増しました。
このように、他球団においても大きなお金を動かして優秀な選手を続々と獲得しています。
今回はメジャー球団別に全選手の年俸を総合計し、それをランク付けしたデータをシェアしたいと思います。
本記事で紹介するSpotracによる年俸総額ランキングには興味深い事実があります。それは、ロサンゼルス・ドジャースが特別な契約条件を受け入れたため、上位5チームには含まれていないということです。
その理由は大谷翔平にあります。彼の契約は7億ドルのうち6億8000万ドル(1020億円 / 1ドル150円換算)が契約満了まで延期されました。
この延期により、今シーズン、ドジャースが複数の大規模(高額)な契約を締結することが可能となり、山本由伸投手(オリックスから移籍)やタイラー・グラスノー投手(レイズから移籍)、そしてテオスカー・ヘルナンデス選手(マリナーズから移籍)らを獲得することが可能になったのです。
ドジャーズは高額年棒?メジャー・チーム総年棒ランキング【2024年】
※下記の日本円は1ドル150円で算出しています。
順位 | 球団名 | 総年棒(ドル) | 総年棒(円 ) |
---|---|---|---|
1 | ヤンキース | $290,541,666 | ¥43,581,249,900 |
2 | メッツ | $283,801,859 | ¥42,570,278,850 |
3 | アストロズ | $237,303,141 | ¥35,595,471,150 |
4 | フィリーズ | $237,182,617 | ¥35,577,392,550 |
5 | ブレーブス | $224,315,000 | ¥33,647,250,000 |
6 | ブルージェイズ | $222,601,784 | ¥33,390,267,600 |
7 | レンジャーズ | $215,710,000 | ¥32,356,500,000 |
8 | カブス | $215,480,000 | ¥32,322,000,000 |
9 | ドジャース | $214,721,666 | ¥32,208,249,900 |
10 | ジャイアンツ | $187,917,909 | ¥28,187,686,350 |
11 | カージナルス | $164,301,667 | ¥24,645,250,050 |
12 | レッドソックス | $161,224,847 | ¥24,183,727,050 |
13 | エンジェルス | $155,918,094 | ¥23,387,714,100 |
14 | パドレス | $152,995,453 | ¥22,949,317,950 |
15 | ロッキーズ | $132,185,000 | ¥19,827,750,000 |
16 | ダイアモンドバックス | $130,771,716 | ¥19,615,757,400 |
17 | マリナーズ | $128,158,333 | ¥19,223,749,950 |
18 | ホワイトソックス | $116,673,333 | ¥17,501,999,950 |
19 | ツインズ | $116,353,690 | ¥17,452,053,500 |
20 | ロイヤルズ | $106,094,570 | ¥15,914,185,500 |
21 | ブルーワーズ | $94,484,960 | ¥14,172,744,000 |
22 | タイガース | $94,313,333 | ¥14,146,999,950 |
23 | オリオールズ | $91,978,668 | ¥13,796,800,200 |
24 | ナショナルズ | $90,171,429 | ¥13,525,714,350 |
25 | レイズ | $88,458,712 | ¥13,268,806,800 |
26 | マリーンズ | $86,535,000 | ¥12,980,250,000 |
27 | レッズ | $86,148,333 | ¥12,922,249,950 |
28 | ガーディアンズ | $84,433,928 | ¥12,664,089,200 |
29 | パイレーツ | $72,014,000 | ¥10,802,100,000 |
30 | アスレチックス | $47,275,000 | ¥7,091,250,000 |
MLBチーム別の年俸総額ランキングを見ると、大都市圏の球団が上位を占める傾向が顕著です。
ニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツなどの大都市球団が上位にランクインし、彼らが豊富な資源を有していることがうかがえます。
一方で、地方都市の球団や中堅球団は年俸総額が低い傾向が見られますが、これは市場規模や経済力の違いによるものであり、野球界の格差が投影されています。
また、豊富な資金力を背景に、上位チームは強力な選手獲得にも積極的であり、競争激化の一途をたどっています。
「ドジャースは高額年棒?」の総括
- MLBチーム別の年俸総額ランキングでは、大都市圏の球団が上位に位置し、資源の豊富さが示唆される。
- ドジャースが上位5チームから除外された事実が注目される。
- 大谷翔平の移籍と契約条件の一部の延期により、ドジャースが他の大規模な契約を締結する余地が生まれた。