【起業の失敗】顧客に注力できなくなった時が終わりの始まり

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起業とは、会社を作ることではありません。事業を作ることです。姿かたちを変え、顧客ニーズを満たす商品を市場に投入し続けることでのみ、事業を成長させることができます。

とはいえ、悲しいかな、起業して成功する人より、失敗する人の方が圧倒的に多いのが今日の起業。ちなみに、約70%が3年以内に倒産。そして10年以内の倒産は90%を超えています。

ノラリクラリ的な経営では、事業を3年間も存続させることができない時代なのです。もはや「食べていければ・・・」みたいな、顧客ではなく、我々自身に注力するような考え方では、あっという間に廃業を余儀なくされてしまいます。

これはどういうことかというと、消費者がノラリクラリ的なビジネスを許さなくなってしまったということです。消費者は飲食店なら安くてうまいものを求めますし、スクールビジネスでは安いレッスン料で優れた講師やカリキュラムを求めるという時代になっています。

景気と顧客ニーズ

景気が不安定だからこそ、お客さんは安くて良質のものを欲するのです。これはある意味、消費者心理における不変の真理と言えるのかもしれません。こういった消費者心理をあたりまえのように理解しておくことは当然ですが、経営者というものは、常に新たな時代が求める経営課題に取り組んでいかないと、どんどん時代から取り残されてしまいます。

時代の流れを読んで成長した企業

時代の流れ(背景)に合わせた商品を、継続的に世に送り出していくことが生き残るための最善の方法です。ちなみに、京都には100年以上も続いている会社がある。設立は元禄13(1700)年、赤穂浪士の討ち入りの2年前に、京都・室町で金銀箔粉の商いを始めた時にさかのぼる。創業300年以上となる老舗である。以来、錫箔、アルミ箔、銅粉、アルミ粉など、箔粉技術一筋にやってきた。その名は京都の「福田金属箔粉工業」。起業時は寺院や仏像などに金箔を装飾する会社であったが、今では、携帯電話を生産するにあたり絶対に必要な「フレキシブル・プリント基板配線用」の銅箔において世界の有力企業になっている。

今回は「顧客に注力しなくなった時が終わりの始まり」というテーマで記事をポストしてみたい。


顧客に注力しなくなった時が終わりの始まり

ある意味、起業ってギャンブルのようなもの。どれだけ準備期間を設けたとしても成功するとは限らないのです。世間では1円起業とか、なんだかんだ言って、起業を促す文字を目にすることが多くなっていますが、そんなものに気を取られて起業を早めるのは事故のもと。慎重の上にも慎重を期して起業する!といった精神で事業を立ち上げなければなりません。

たとえ起業スタートダッシュに成功したとしても油断してはいけません。今度は自ら起こした事業を存続させるべく、次から次へと、市場に新しい商品やサービスを送り出す必要があるからです。

つまり顧客に注力しなくなった時が、事業の終わりの始まりと言えるのです。

ということで、先日、興味深い記事を見つけたので紹介しておきたいと思います。この記事を読めば、事業を継続することの難しさを肌で感じ取ることができるだろう。

あの巨大企業「アマゾン」でさえ、将来は消えて無くなる可能性がある。

アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは社内会議で驚くべき見解を述べた。なんと、あのアマゾンが倒産するのが自然(普通)だと言っているのだ。

アマゾンの時価総額は一時、1兆ドルを越え、同氏は世界一のお金持ちだが、ベゾスはアマゾンは決して無敵ではないと語った。


「アマゾンは大きすぎて潰せない存在ではない。実際、私はいつかアマゾンは潰れると考えている」とベゾスはシアーズの倒産について聞かれた時に、そう答えたようだ。「アマゾンは倒産するだろう。大企業を見ると、その寿命は30年程度。100年ではない」


確かに歴史はどんな帝国も永遠に続かないことを示している。だがCEOが、なかでも世界で最も成功している企業のCEOが、自社について、このような率直な表現をするのは珍しいことだ。


ベゾスは、アマゾンの目標はその日を可能な限り遅らせること、そしてその方法は顧客に注力することと語った。


「もし我々が顧客ではなく、我々自身に注力し始めたら、それは終わりの始まり。我々は終わりの日を可能な限り遅らせなければならない」


まとめ

このベゾス氏の発言が何を意味するのか?アマゾンのような巨大組織であっても、小売業者は全て本質的に、最終的には倒産することになっている、ということではないだろうか。皮肉な見解ではあるが、今日の現実を反映した生々しい考えだと思う。以上、【起業の失敗】顧客に注力できなくなった時が終わりの始まり、という話題でした。


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