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知っておくと楽しい知識をまとめて紹介

デイサービスの開業から売却までを振り返ってみる。

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これまで色んな商売を手がけてきたけど、一番しんどかったのは介護事業の経営、デイサービスの経営だった。デイサービスを開業する前は、完璧な物販業だったので、介護の知識を得るために、ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を取ったり、養護老人ホームや大小様々なデイサービスでボランティアをして経験を積んだ。


フランチャイズに加盟すれば、もっと短時間で効率よく学べたかもしれないが、多額の加盟金や開業してからのロイヤリティのことを考えると、全部自分で動いてお金を浮かせ、その分利用者に還元した方が絶対に良いと判断。数年時間をかけて、デイサービス開業の準備をしたものだ。ぼく自身、この判断は正しかったと思っている。


デイサービスを開業してから売却するまでのまとめ

デイサービスの開業

デイサービス開業のための施設設備、人員要件など、全部自分で解決した。一番しんどかったのは、人員要件。機能訓練指導員として看護師を募集してもなかなか集まらなかったのだ。人材派遣を使えば簡単だったが、なにせ、一人あたり30〜35万円も支払わなければならない。開業時は利用者はゼロ、開業月に数人利用者が集まったとしても、国民健康保険団体連合会(略:国保連)からお金が入ってくるのは2ヶ月後。経営的に本当にしんどかった。


当時ぼくは他にいくつかの事業を手がけていたので、デイサービスの赤字は全部他の事業で生まれた利益で補っていた。デイサービスを開業して、幸運にも3ヶ月間ほどで損益分岐点に乗る利用者を集めることができた。さっきも言ったが、国保連からお金が入ってくるのは2ヶ月後、なので実際に損益分岐点に乗る売り上げを得たのは、開業から5ヶ月後ということになる。


経営が安定し、「職員たちに特別賞与でも」と考えている矢先、介護報酬の改定があることを知り、今後デイサービスの経営は厳しくなると判断。職員たちへの報酬を増やすことを泣く泣く諦めた。職員みんな頑張って、利用者に最高のサービスを提供してきたのに、報酬が減るのだ。民間事業ならサービス提供に対する報酬(収入)が減るとわかったら、他のサービスで利益を得ることができるが、介護事業はそう簡単にはいかない。全て役所に許可を取って実行しなければならないのだ。


金融機関から借り入れず、そしてぼくが経営している他事業からお金を持ってくるのではなく、お金を調達する方法として、ぼくはファクタリングサービスを利用した。このサービスは、街の開業医でも普通に使っているサービス。いずれ入ってくるお金(売掛金)を買い取ってもらうサービスだ。お金を借りるわけでもないので、保証人や担保なんていらない。ファクタリングサービスを使えば資金繰りがとても楽になる。


早期に黒字転換した理由

その後、小規模デイサービスを通常規模に成長させ、職員を増やし新たに小規模デイサービスをオープンさせた。介護事業といえども利益が出ないと継続して行くことができない。利益が出なければ、利用者に良いサービスを提供できないし、職員の給与に反映させることもできない。介護業界には儲けすぎたらダメ、お金の話はNGみたいな風潮があるが、他業界から参入してきたぼくには「なに綺麗事言ってんの?」って感じだった。


何をどうしたら、もっと集客ができて利益を確保できるのだろうかと、ひたすら考えていた時期があった。この業界横のつながりはほとんどなく、経営の秘策なんて誰も口にしない。ほんと一人ぼっちだった。そんな時、僕と一緒に経営を考えてくれるサービスと出会った。サービス名は、「カイポケ」。ぶっちゃけた話、このサービスのおかげで早期に黒字転換できたと言っても過言ではない。



デイサービスを売却

こんな堅苦しい、窮屈な業界にだんだん嫌気がさしてきて、介護業界から撤退する時期や、撤退の仕方を模索するようになった。結局ぼくは、施設と職員、全部まとめて売却することにした。デイサービスを2店舗(通常規模+小規模)を、病院をいくつも経営する医療法人に売却したのです。売却金額は2店舗合わせて2800万円。M&A仲介業者を介さず、個人のネットワークで売却先を探していたので少々時間がかかりました。売却においてまず最初に解決しなくてはならない課題は利用者様へのサービス低下を防ぐこと。そして次にスタッフの雇用条件についてでした。この2つを満たしてくれる売却先を見つけることは容易ではありませんでしたが、なんとか双方において最高の条件で折り合いが付いたのです。


おわりに
思い起こせば、デイサービス事業部を立ち上げる前と、開業して損益分岐点に達するまでが一番楽しかった気がします。スタッフ一丸となって、朝早くから深夜まで、あーでもない、こーでもない、とミーティングを重ねた日々が懐かしいです。また、デイサービスの経営は、それまでの僕のビジネス感を大きく変えてくれた。ほんといい勉強になった。苦労してデイサービスを立ち上げ、最終的には売却したが、お金以上に大きなもの(大切なもの)を得たことは間違いない。僕のその後の人生を大きく変えた出来事だった。



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